<こんな本はいかがですか>

1.著者名、出版年、書名、出版社:

堀田龍也・玉置崇・石原一彦・佐藤正寿著(2005) できる教師のデジタル仕事術.

時事通信社

2.目次:

第1章 なぜ今「教師」のための「デジタル仕事術」なのか

2章 3人の「できる教師」たち

3章 カリスマ授業屋の仕事術

4章 カリスマIT達人の仕事術

第5章 カリスマ管理職の仕事術

第6章 すべての教師が「できる教師」になるために

7章 教育の情報化のために、さらに何が必要か

3.学んだこと:

 本書に登場する先生方は、積極的に新しい授業実践を生み出し、それをホームページや出版物として公開している3人の先生方です。

「ITを使うから心が通わないのではなく、ITを使うからつながりが広がる」−この言葉に代表されるように、ITを授業で駆使する仕事術だけではなく、コミュニケーションの道具として活用されている仕事術がたくさん登場してきます。たとえば、授業を創る・効率を上げる・質を上げる・記録する仕事術以外に、授業準備や学級事務をスピードアップする仕事術、情報を収集・整理・発信・保存する仕事術など、盛り沢山です。メールやML、インターネットといたITツールで、授業や仕事の質を上げる活用例は、学校という様々な局面で生かされることでしょう。

 3人の先生方の冠には「カリスマ」が付いていますが、本書で強調されているように、「カリスマとは天性の素質ではない」ということ。「日々のコツコツとした努力と、周りの人を大切にする心の広さ」といった「人間力」がカリスマにつながると述べられています。

 デジタルは一見仕事を変えるように見えます。しかし、仕事の生産性を上げる、仕事を高度に実現しているのは、まさしく「人間力」と言えるでしょう。デジタル技術がその人の「有能な脇役」になった時、カリスマ的な仕事術が生まれるのではないでしょうか。

 教育の情報化の進展が注目されていますが、教師とデジタル仕事術に焦点を当てた本書を読むことで、IT利用の一つのあり方を学ぶことができるでしょう。

(文責:丸山裕輔)