挿絵を音読に生かす

〜1年「くじらぐも」の音読〜
 音読練習を積むと,個人差はあるものの,暗記してしまう子も出るほど上達する。だが,一方で文字を追ってとりあえずは音読できているようでも,その文章がどんなことを表現しているか,十分理解できていないのではと思われる子も見受けられる。

 そこで,場面理解を深めるための一手段として,教科書の挿絵をスキャナで読み取り,パワーポイントで提示できるようにしてみた。子供たちの音読に合わせて,クリックしながら場面を変えていく。
 さらに,途中で中断し補助発問(「くじらはどこへ向かっているの?」「くじらぐもに乗ったら何をしたい?」等)を加えていくことで,さらに理解を深めることができた。

 また,
(1)ある場面を提示し,その場面が書かれている所を見つけさせる。
(2)心情を問う発問の際に,文章音読と合わせて場面を提示し,浸らせる。
等の利用もできた。

 この実践では,たんに挿絵のみを提示したが,さらに本文を穴あきにして一緒に学習課題も提示するなどの工夫も考えられる。

 今回の実践での反省は,初回,挿絵が淡い色使いだったため周りが明るくて綺麗に表示されなかったことである。プロジェクターの性能や使用時の環境を考え,事前に試してみることが必要である。(当たり前なんですが・・・)


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 光村図書では,国語デジタル教科書を今年度(17年度)から発売しています。学校フリーライセンスで一学年52,500円というのは,ちょっと高いと思いますが・・・。使える環境がそろっていれば便利そうです。
 黒板に教師がチョークで教材文を写すとか,あらかじめ模造紙に自筆で書いて提示するとか,とにかく国語に関しては,けっこう労力が必要です。しかし,デジタル化することによってこれらの労力を軽減し,もっと重要なことに力を注げるようになるのでしょう。(教師の直筆が大事というかたもいるかもしれませんが。)

品田 博道